2009年9月15日火曜日

エスペラント語入門<週末2日間>集中講座

新宿は早稲田で、9月最後の土日にエスペラント語集中講座が行われる。
 これは全くの初心者向けで、たった2日間で、とにかくエスペラントの基本文法を全て網羅してしまおうという大胆企画。2日でそれができてしまうのもエスペラントの魅力の一つ。 エスペラントに興味があるけど、ちゃんと教えてもらったことのない方が主な対象。埼玉大学の教授が、練り込まれた教育法で授業をしてくれるそう。 食欲の秋も捨てがたいですが、今年は「エスペラントの秋」というのも楽しいかも。

以下転送

エスペラント語入門<週末2日間>集中講座
INTENSIVA KURSO DE ESPERANTO
土・日の12時間で、国際共通語エスペラントの基礎文法全体を学びます
En unu semajnfino tralernos la tuton de la baza gramatiko de Esperanto!
日時:2009年 9月 26日(土)・27日(日)両日とも 10:00~18:00
会場:早稲田 エスペラント会館 4階教室(エレベーターなし)
   東京メトロ「早稲田」駅下車、「神楽坂」駅寄り出口の、早稲田通りをはさんだ向かい側
   駅出口からの手引きが必要な視覚障害者は、講座申し込み時に申し出を)
講師:佐々木照央 (ささき・てるひろ 埼玉大学教養学部教授)
参加費:一般 10,000円、 学生・障害者 8,000円、 高校生 5,000円
2日間の講習、教科書(佐々木照央編 『世界語速習』)、カセットテープ を含む教科書は点字版あり (点字使用者は、講座申し込み時に申し出を)
問い合わせ・申し込み先:電子メール korno@esperanto.ne.jp
電話 03-3429-5173 (きくしま・かずこ)
主催:ロンド・コルノ Rondo Korno (「角笛サークル」の意味) 首都圏の地域エスペラント会の一つで、1965年の設立時から視覚障害者と晴眼者とがいっしょにエスペラントを学び、活用している。
例会は毎週木曜日19:00~21:00 早稲田のエスペラント会館で。
後援:財団法人日本エスペラント学会(JEI)、日本盲人エスペラント協会(JABE)

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いま、なぜ、文法から?

  母語の異なる人の間の「橋渡し言語」として創られた国際共通語エスペラントは、一般の自然言語にくらべると、だれにとっても習得しやすいのはもちろんです。それどころか、あらゆる言語に共通する「普遍文法」とも言える基本原理を内包しているため、外国語教育における「予備教育」としての効果がとても大きいのです。エスペラントの基礎文法を習得していれば、いろいろな自然言語の文法も理解しやすいからです。  また、発音の面でも、1字1音・1音1字で例外がなく、アクセント(強弱アクセント)の位置も常に後ろから2番目の音節にあるため、28文字の発音ができれば、エスペラントで書かれたものなら、何でも、辞書も音声教材も指導者もなしに、音読できてしまいます。  世の中には会話から入る語学講座が多いのですが、そこで学ぶのは、間違いを恐れて一言も発することができない大人の日本人、学習した言語の具体的な使用の場が読み書き主体である大人の日本人、教養として文法知識を獲得したい大人の日本人だという現実があります。  この面からも、まず「基礎文法の全体像を学ぶ」、同時に徹底して音読をする、そのつぎに「文法知識を使って会話を実践する」という学習手順は、大人の日本人には合っているのです。

国際共通語エスペラントとは? Kio estas Esperanto?

● 誕生日のある言語:
現在のポーランドの地にいたユダヤ人眼科医ザメンホフが創案し、1887年7月14日(グレゴリオ暦7月26日)に出版許可を得て発表した言語。使用者は社会的・経済的・政治的背景をこえて平等な立場で話合える。

● 合理的で例外のない発音と文法の言語:
一般の民族語に比べると習得が容易であり、同時に表現力も豊か。日本語を母語とする人でも、英語などの100分の1程度の労力で習得できると言って過言ではない。言語習得には努力が必要だし個人差はあるが、週1回2時間1年間程度(実質80~100時間)の講習で、英語でなら中学校~高等学校卒業の程度に習得できる。文字と発音が一致している上に母音が日本語と同じ5つで聴き取りやすく発音しやすいので、書籍だけでの独習でも習得できるし、書き言葉と話し言葉が一致しているので会話に入りやすい。独習用書籍、音声・ビデオ教材、講習会(多くは週1回)、通信講座、インターネットによる講座、合宿形式の集中講座など、学習の手段は多彩。エスペラント文を読み上げる無料ソフトやパソコンで使える辞典もある。2006年発行の『エスペラント日本語辞典』(6,000円)は充実した学習辞典として高い評価を得ている。初心者には大学書林発行の『エスペラント小辞典』(3,800円 両引き)が便利。(学習機会・教材についてのお問い合わせは、財団法人日本エスペラント学会 162-0042 東京都新宿区早稲田町12-3 電話 03-3203-4581 esperanto@jei.or.jp http://www.jei.or.jp/ まで。)

● エスペランチスト(エスペラント使用者)の数は?:
 財団法人日本エスペラント学会は会員約1,500名、世界エスペラント協会(本部はオランダのロッテルダム http://www.uea.org/)は個人会員約6,000名・団体会員約13,000名。しかし、この数はエスペランチストの中の組織化された一部で、実際には100万人以上。世界中に散在しているので、エスペラントを使うと世界中に友だちをつくれる。専門分野ごとの国際組織や情報交換のための世話人網も広く展開されており、専門分野の情報交換にも活用できる。

● 国際行事で手軽に「地球人体験」を:
 毎日、世界各地でエスペラントによる大小各種の国際行事が数多く開催されているが、どれも「通訳のいない国際会議」そのもの。日本からの参加者も初心者でも、国境も言葉の壁も忘れて、「地球人」になれてしまう。最大の行事は世界エスペラント大会で、毎年夏の1週間に数十か国の2,000~4,000名の参加で開催される。2007年横浜での第92回には57か国の1,901名が参加。2009年第94回は7月25日~8月1日にポーランドのビャウィストク、2010年第95回は7月17日~24日にキューバのハバナで。日本からだけでも毎年200名ほどが参加している。若者だけでの国際青年エスペラント大会は、2009年第65回が7月18日~25日にチェコのリベレッツ、2010年第66回が7月24日~31日にキューバのロス・ココスで。日韓中の青年セミナーは回り持ちで毎年あり、2009年第28回は12月26日~28日に中国のナンキン市で。国際盲人エスペラント大会も毎年開催され、2009年第75回は7月18日~25日にポーランドのムシナで。地域ごとの大会もあり、3年に一度のアジア大会の場合、2010年第6回は6月19日~23日にモンゴルのウランバートルで。ほかにも、のんびり休暇を過ごす行事、特定のテーマでの交流行事、エスペラントを勉強する行事など大小長短多種多様。一度参加したら病み付きになること請け合いだ。

● 世界中で家庭に泊まれる!:
旅行好きが病み付きになるのは「家庭宿泊の旅」。エスペランチストを対象にした国際家庭宿泊ネットワークがあり、自分は泊められない人でも外国の家庭に宿泊でき、家族のように迎えられる。お礼は「エスペラントで話すこと」。もうホテルと観光地を行き来するだけの団体旅行では飽き足らなくなる。日本に居て、遠い国からのお客を泊めたり案内したりするのも楽しい。だから、定年後にエスペラントの学習を始めて一味違う外国旅行を楽しむ人が多いし、エスペランチストの間ではごくふつうの市民同士の国際結婚が多いのも当然だ。

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