2009年2月9日月曜日

「ぱるぷんて」! -um-

ドラクエに出てくる魔法「ぱるぷんて」。
相手に大ダメージを与えられるかもしれないけれど、もしかしたら自分が死んでしまうかもしれないという、何が起こるか分からない不思議な魔法。

エスペラントにもそんな魔法があります。
それが-um-。
-um-をつけると、いろんなことが起こります。

okulo=「目」に-um-をつけると、
okulumo=「ウインク」します。

malvarma=「寒い」に「ぱるぷんて」をかけると、
malvalmumo=「風邪」を引いてしまいます。

aminda=「かわいい」は、
amindumi=「イチャつく」に。

エスペラントの「ぱるぷんて」-um-。
そう言えば、私の名前にも-um-が付いています。
Akiumi
・・・何が起こるんでしょうか。

「性」転換しよう! -in-

-in-
男性から女性になる魔法。

「男性」=viro(ヴィーロ)に-in-をつけると、
「女性」=virino(ヴィリーノ)と性転換できます。

「紳士」=sinjoro(スィニョーロ)を手術すると、
「淑女」=sinjorino(スィニョリーノ)になる。
これは英語のMr./Ms. に当たるものです。
スペイン語のseñor(セニョール)/señora(セニョーラ)/señorita(セニョリータ)
イタリア語のsignore(スィニョーレ)/signora(スィニョーラ)/signorina(スィニョリーナ)に似ていますね。

「父」=patro(パトロ)は
「母」=patrino(パトリーノ)に。
ここで、「男女両方」を表す ge- をつけると、
「両親」=gepatroj(ゲパトロイ)となります。
最後に -j がついているのは、複数形だからですね。

同じように、
「少年」=knabo(クナーボ)
「少女」=knabino(クナビーノ)
「少年少女」=geknaboj(ゲクナーボイ)

では問題です。
「祖父」=avo(アーヴォ)を女性にすると?
簡単ですね。
正解は
「祖母」=avino(アヴィーノ)です。
ちなみに
「祖父母」はgeavoj(ゲアーヴォイ)。

「正反対」にしよう! mal-

まず一番最初に紹介したい魔法が mal- (マル)。
これがあるために、覚えなければならない単語が半分に減ったと言っても過言ではありません。
mal- が頭に付くと、どんなものでも意味が正反対になってしまいます。

たとえば、
「新しい」という意味のnova(ノーヴァ)に、
mal- をつけるとmalnova(マルノーヴァ)で、
新しいの反対=「古い」という意味になる。

同じように、
「美しい」bela(ベーラ)に
魔法をかけてmalbela(マルベーラ)とすると、
美しいの反対=「醜い」

大きいものを小さく。
「大きい」=granda(グランダ)
「小さい」=malgranda(マルグランダ)

右を左に。
「右」=dekstra(デクストラ)。
「左」=maldekstra(マルデクストラ)

では、「閉じる」=fermi(フェルミ)
にmal-をつけると?
「開く」=malfermi(マルフェルミ)
英語のcloseとdiscloseの関係に似ていますね。

mal-
ものごとをすべて「正反対」にしてしまう魔法の接辞です。

ファイガ! ブリザガ! サンダガ! -eg-

ファイナルファンタジーというRPG(ロールプレイングゲーム)の中で、「ファイア」「ブリザド」「サンダー」という魔法が出てきます。それぞれ炎・冷気・雷系の基本魔法。レベルが上がるにつれて、より強力な魔法を使うことができます。炎系の最強魔法は「ファイガ」。 冷気・雷の最強形態は「ブリザガ」・「サンダガ」です。

エスペラントでも同じように、基本の単語をレベルアップさせて強くすることができます。
たとえば、fajra(ファイラ)=「火のように熱い」。
レベルアップさせると、fajrega(ファイレーガ)=「火が燃えさかるようにとても熱い」となります。

fajra amo で「火のように熱い恋」
どうしようもない位、激しい恋を表現したいときには、fajrega amo としましょう。

同じように、
bela(ベーラ)=「綺麗」をレベルアップさせると、
belega(ベレーガ)=「めっちゃ綺麗」。

「歯」=dento(デント)
「牙」=dentego(デンテーゴ)

-eg-をつけると、なんでも強く大きくなるんですね。

反対に弱く小さくすることもできます。
そのとき使うのが、-et-。

「雨」=pluvo(プルーヴォ)
「小雨」=pluveto(プルヴェート)
「大雨」=pluvego(プルヴェーゴ)

「暖かい」=varma(ヴァルマ)
「ぬるい」=varmeta(ヴァルメータ)
「めっちゃ暑い」=varmega(ヴァルメーガ)

「寒い」=malvarma(マルヴァルマ)
「涼しい」=malvarmeta(マルヴァルメータ)
「めっちゃ寒い」=malvarmega(マルヴァルメーガ)

「笑」=rido(リード)
「微笑」=rideto(リデート)
「爆笑」=ridego(リデーゴ)

ちなみにこの-eg-、何回も重ねて更にその度合いを強くすることもできます。
日本語でもやりますよね。大大大爆笑とか。
エスペラントでやると、
ridegegegego(リデゲゲゲーゴ)。

嬉しい! 楽しい! 大好き!

あいさつしよう

Saluton!
Dankon!
Bonvenon!
Pardonon!
Ĝis revido!

基本文法

エスペラントで遊ぼう

語順
造語

日本語との掛け合わせ

エスペラントの欠点

エスペラントも完全ではありません。
でも、その欠点を考慮しても補って余りある長所があると思う。
ここでは、2つの欠点について。

一つ目は、世界の言語と比べて、中間にある訳ではないということ。
言い換えれば、ヨーロッパの言葉に似ている。
イタリア語とそっくりだし、スペイン人やイタリア人はエスペラントなんて勉強しなくてもできると聞きます。
それだけ似ているし、彼らにとって習得するのが簡単なのです。
でも、全世界の人たちにとって“平等”にするために、各言語の要素を全て取り入れるのは不可能だし、できたとしても逆に学びにくくなってしまう。それらを踏まえて、一番実用的で中立な言語とはどういう形なのか。エスペラントが一つの答えを出していると思う。

二つ目は、
-in-は、女性を意味する接辞だけれど、男性を意味する接辞があってもいいんじゃないかということ。
たとえば、
「父」=patro(パトロ)
「母」=patrino(パトリーノ)
「両親」=gepatroj(ゲパートロイ)
という単語はあるけれど、単なる「親」を表わす単語がありません。
「親」とだけ伝えられればいいときでも、わざわざ「父」か「母」を明示しなければなりません。
日本語で親と言えば、両親のことも表わすし、シングルマザーでもシングルファザーでも構わない。
だからもし、「親」という単語があれば、それに男性を意味する接辞をつけて「父親」、女性を意味するものをつけて「母親」となる。
たとえば、(この例えは現実問題むりだけれど)
「親」=patro
「父」=patrono
「母」=patrino
(-on-が男性を意味する接辞)
という風に。

ただ、人工国際語の性格上、言語の規則などを変えるのはとても危険で、これまでにその変更のためにダメになっていった人工言語がたくさんあることを、肝に銘じておかなければなりません。

エスペラントの面白さ

単語を自分で作れる
言葉の由来がフランス語だったりドイツ語だったりするので、それを知るのも楽しい。
韻が踏みやすいので、詩とか駄洒落が作りやすい。

国際語のあるべき姿

エスペラントの楽しみ

エスペラントをやる上で一番の楽しみはいろんな国の人としゃべれるようになること。